蓄電池の普及と今後の変化について

家庭用の定置用蓄電池は2017年度以降、急速に普及台数が増加しており、2018年度には前年度比で7万台以上、2019年度は上半期だけで5万台以上の伸びを示しています。これは太陽光発電における余剰電力の固定価格買取制度(FIT)が満期を迎える家庭が出始め、蓄電池を導入して自家消費を始める家庭が増えたことが大きく影響していると思われます。

一方で、政府は2030年までに再生エネルギーの利用率を22%~24%まで上げることを目標としており、今後、蓄電池の普及率はさらに上昇傾向に向かうと思われます。このような状況下、蓄電池の新商品にもいくつかの変化が起こることが予想されます。

 

バッテリー等の小型化に伴う蓄電池自体の小型化

まず考えられる変化が蓄電池の「小型化」です。蓄電池内部の電池や他の周辺部品を小型化することで、蓄電池自体のサイズの小型化が進むことでしょう。蓄電池の小型化で従来よりも設置場所に選択肢が増えることになり、より多くの家庭で、邪魔になりにくい設置場所の確保がしやすくなります。

 

リチウムイオン電池の大容量化

蓄電池の普及率が上がることで考えられる今後の変化として、大容量化が考えられます。技術の進歩により、これまでと同じサイズの蓄電池でも、より蓄電用量を大きく確保できるようになるでしょう。蓄電池はその蓄電容量が多いほど、停電時に対する備えがしやすくなって、長期間の停電にも耐用できるようになり、より安心して生活を送ることができるようになります。

 

蓄電池の低価格化の傾向

リチウムイオン電池の市場価格は、ここ10年程度で約50%程度まで下がっていることが知られています。ただし、今後に関しては原材料が高騰することも考えられ、蓄電池の価格が上昇してしまう可能性も予想されています。レアメタルであるリチウムを原材料とする蓄電池は、現時点が導入しやすいピークのタイミングになっているかもしれません。

 

新技術による多機能化

今後蓄電池の変化として、多機能化が進むことも十分予想できます。近年の蓄電池には、スマートフォンアプリを利用して離れた場所でも残量を確認できるものや、普及が進む電気自動車に対応して充電機能を備えているものなど、さまざまな機能を搭載したタイプが登場しています。技術の発展に伴い、今後、さらに既存の技術とのかけ合わせや最新技術を投入した、新しい機能の蓄電池の登場が見込めます。蓄電池の進化は利用者にとってさまざまなメリットを増大させることでしょう。

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