蓄電池に使われているリチウムイオン電池の寿命は、その蓄電池に設定されている「サイクル回数」から割り出すことができます。しかし、家庭用蓄電池の寿命は、使い方次第で延ばすこともできます。蓄電池を導入するのであれば、寿命を延ばす方法についても知っておくとよいでしょう。
25℃を超えない場所に設置
蓄電池を設置する場所は、15℃~25℃の範囲が理想的です。25℃を超えると、容量以上に充電してしまう「過充電」の発生を招き、結果として蓄電池の劣化が早まってしまう可能性があります。また、湿度の高い場所や直射日光があたるような場所、積雪がある場所や風通しが悪いような場所への設置は避けてください。
こまめな充電を行う
一般的に、バッテリーの充電というと「完全に使い切ってから充電した方が良い」というイメージを持たれている方も多いかと思います。しかし、これは家庭用蓄電池に使われるリチウムイオン電池には当てはまりません。蓄電池のリチウムイオン電池の場合は、むしろ電気を使い切る前に充電を行った方が、結果として寿命が延びるという性質があります。50%まで使ったら充電することで、寿命を延ばすことが可能です。
メーカーが蓄電池の寿命として設定している「サイクル回数」は、あくまで完全放電(0%)から残量20%まで放電した場合の寿命を指し示す数字ですので、50%程度で充電を繰り返せば、サイクル回数を超えても劣化を抑え、寿命を延ばすことができます。
就寝前の充電には注意
コンセントに接続するタイプの蓄電池に限定される話ですが、就寝前に充電を行うのは注意しましょう。蓄電池は数時間の充電で満充電になった場合、細かい間隔で放電・充電を繰り返して満充電状態を維持するように作られています。あまりこの状態を繰り返すと寿命に影響する可能性もあるので、充電完了後すぐにケーブルを外せるよう、就寝前に充電を行うのは避けた方が賢明です。
過充電・過放電は厳禁
蓄電池の容量上限を超えて充電を行う「過充電」と、容量が空になった状態を過ぎても放電する「過放電」は、いずれも蓄電池の劣化を招き、寿命を短くする原因となります。
保管時には満充電状態に
ポータブル蓄電池などを倉庫等で保管する場合は、満充電状態にしてから保管しましょう。蓄電池は使用状態になくても自然に放電する性質があり、保管の際に容量が減った状態のままだと、放電を続けた結果、0%を割っても放電し続ける「過放電」状態になり、寿命を縮める原因となります。また、満充電状態で保管しておけば、停電などの緊急時にすぐに蓄電池を利用することができるので、いざという場合の備えとしても、満充電状態で保管した方が良いでしょう。
