停電対策として蓄電池を導入したにもかかわらず、停電時に蓄電池が使えないという事態が起こる可能性もあります。万一に備え、蓄電池が停電時に使用できなくなる原因について知っておく必要があるでしょう。
停電時に家庭用蓄電池が使用できなくなる原因は、主に「蓄電池の残量不足」「蓄電池の稼働容量を超えている」の2つが考えられます。
蓄電池の残量が不足している
停電が発生した時点で蓄電池の残量が不足している状態だと、停電時に蓄電池を使用することができなくなります。蓄電池にはそれぞれ過電保護容量が定められており、その容量以下になっていると蓄電池が使えなくなるのです。
蓄電池には、完全放電しきってしまうとバッテリーが劣化するという性質があるため、通常200Whという過電保護容量が設けられています。この設定により、完全に放電しきってしまうことを避けるようにできているわけです。逆に言えば、停電時に蓄電池を使用するために必要な残量は200Wh以上であること、使用できる電気も残量から200Whを引いた分に限られることを意味しています。
残量不足を防ぐ方法
蓄電池の残量不足を防ぐ手段として、「運転モードの変更」があります。蓄電池には、経済効果を優先するモードや環境への影響に配慮するモードなど、色々な運転モードが用意されています。その中で、停電時に備えて蓄電池の残量不足を回避するためのモードが「蓄電を優先するモード」(メーカー・製品によって呼称に違いがあります)です。このモードに切り替えると、蓄電池の残量が設定値以下になれば、電力会社による電力供給に自動的に切り替わります。このモードに設定しておくことで、蓄電池の残量を一定に維持できます。
蓄電池の稼働容量を超えている
停電時に蓄電池を使用できなくなるもうひとつの原因が「稼働容量を超えている場合」です。この場合、定格容量を超える電気使用量の大きな家電製品は使用できません。特に、200V以上の電圧を必要とする家電製品には注意が必要となります。大部屋用エアコンや洗濯乾燥機、食洗乾燥機やIHクッキングヒーター、電気式の床暖房などがこれに該当します。停電時に蓄電池が稼働しない場合は、これらの大出力家電のコンセントを抜いてみてください。
通常、蓄電池は停電が発生すると自動で自立運転に移行しますが、機種によっては手動切り替えが必要なものや、初期設定で自動運転への移行がオフになっていることもあるので、注意してください。
